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第3回 「電池切れ」とはどのような状態か?

電池の延命の原理について理解を深めるため、まずは「電池切れ」について考えてみましょう。みなさん、「電池切れ」とはどのような状態かわかりますか?電池がカラになった状態だと思っていませんか?

実は、電池がカラ(ゼロ)になる状態を厳密に定義することは結構難しいのです。例えば、ある機器で使えなくなった電池が別の機器ではまだ使えたりしますよね。まだ他の機器で使えるのでは・・・と考えていくとキリがありません。また、電池には過放電と呼ばれる領域があります。ゼロを超えてマイナスまで放電してしまっている様な状態です。このように考えていくと、ゼロの線引きが結構難儀だという事がわかって頂けるでしょう。

結論を言うと、一般的に「電池がカラ」という状態は、「電池電圧が機器の動作電圧未満になった」状態の事です。下図を見てください。市販のアルカリ1次電池は電圧1.5Vと表記されていますが、電池を使用(放電)していくと、その電池電圧は徐々に低下していきます。アルカリ1次電池1本で動く機器の動作電圧は1.0V程度に設定されているものが多いと聞きます。従って、電池電圧が1.0Vに到達した瞬間が、「電池がカラ」の状態ということになります。

単3型アルカリ1次電池の放電曲線

もうおわかりですね。前回のコラムでご紹介した、温めることによって電池が延命する現象は、機器の動作電圧未満になってしまった電池の電圧が一時的に上昇し、動作電圧以上となっているのです。

次回は、なぜ温めることによって電池の電圧が上昇するのかについて詳しく説明します。

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