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バイオマス発電由来のバーチャルPPA導入
環境方針に基づく持続可能な社会への貢献
更新日:2025年7月30日

 

 

 

中部電力ミライズ株式会社が提供するオフサイト型バーチャルPPA(Power Purchase Agreement)サービス※1を通じて、「福山バイオマス発電所」由来の環境価値(非化石証書※2)を長期的に調達・活用する取り組みを、2025年7月30日より開始いたしました。年間約30,000MWh分の環境価値を購入し、約12,000t のCO2を削減いたします。

※1 自社敷地外にある再生可能エネルギー電源からの環境価値(CO2排出量ゼロであることを示すことができる価値)のみを購入するサービス。
※2 再生可能エネルギー等のCO2を排出しない非化石電源から発電された電気の環境価値を証書化したもの。

福山バイオマス発電所

取組み概要

取組み概要

環境方針を具現化するバイオマス活用

本取り組みで導入したバイオマス発電由来のバーチャルPPAは、当社が環境方針※3において掲げる「気候変動への対応」「資源循環型社会の実現」「廃棄物の削減」といったマテリアリティへの取り組み姿勢を、具体的な行動として体現するものです。

バイオマス発電は、再生可能な生物由来資源を燃料として活用する点において、持続可能性の高い電源です。燃焼時にCO2を排出するものの、そのCO2は原料植物が成長過程で大気中から吸収したものであることから、全体として大気中のCO2を増加させない「カーボンニュートラル」の特性を持っています。これにより、バイオマス発電は気候変動対策としての有効な選択肢となっており、当社の温室効果ガス排出量削減目標の達成に貢献します。

また、バイオマス燃料には木質チップや農業残渣、食品廃棄物など、通常は廃棄される副産物が活用されることが多く、廃棄物の有効利用による資源の循環化が可能です。これは、資源を可能な限り有効に使い、廃棄物の発生を最小限に抑えるという「資源循環型社会の実現」「廃棄物の削減」といった当社のマテリアリティとも強く親和性を持っています。さらに、一部に周辺地域から調達された国産の木質チップが燃料として活用されることで、地域の森林整備の促進、林業の活性化、さらには林地残材等の有効利用といった多面的な価値が生まれ、持続可能な地域資源の循環にも貢献します。

※3 https://www.daiwa-can.co.jp/environment/policy.html

持続可能な社会実現への貢献

バイオマス発電は、天候に左右されやすい太陽光や風力とは異なり、安定的に電力を供給できる特長を持っています。この特性により、当社は環境価値を年間を通じて安定して調達でき、再エネ利用の継続性を高めることができます。

また、バーチャルPPAでは、環境価値のみを柔軟に取得できるため、生産稼働の有無や時間帯にかかわらず、実質的な再エネ導入が可能です。これは、再エネ導入量の制約を受けやすい製造業にとっても有効な手段となります。

さらに、本取り組みを通じて、長期的な環境価値の活用をお約束することで、発電事業者にとっても事業の安定化が図られ、再エネ開発の後押しにもつながります。

当社は今後も、環境方針に掲げたマテリアリティを軸に、再生可能エネルギーの活用をはじめとした脱炭素社会への移行に取り組んでまいります。持続可能な資源利用と環境負荷の低減を企業活動の根幹に据え、社会全体のサステナビリティ向上に貢献してまいります。

 

 

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